17.11.1 戦争論1 著:小林よしのり
最初に書くなら絶対この本と
文芸蒼国。
これは大学生が運営する、文芸評論メディアだ。
数多く出版されている書物の中から、一冊を取り出し、解説する。
もっと活字に触れよう。もっと本を読もう。そして知識を蓄えよう。
知は力なり。
知ることで自分の可能性はもっと広がる。
時には自分にとって不都合な情報に出くわすだろう。しかし、目を背けてはならない。
このメディアを通して、「知識人」としての一歩を踏み出そう。
そんな想いを持った大学生が運営しています。
最初に書くのは
ボクは決めていたことがあります。それは、蒼国を公開するにあたってまず初めに、
「戦争論」を取り上げようということを。
戦争論は漫画家の小林よしのり先生(このメディアでは著者に敬意を評し、先生で統一します)が現代問題をテーマに、保守という視点から描いた作品です。
毎年版を重ね、今では知らない人はいないと言われるほどのベストセラーとなっています。
ボクがこの本と出会ったのは中学2年の頃。
比較的勉強のできるボクは「知識人」を自称していました。
なんでも知ってる。なんでも理解できる。他の人なんてただ遊んで暮らしているだけだろう。
そういう感情を持っていました。
ですが、この本を読んで一言、
「ボクは何も知らなかった」と。
今回は、2015年に出版された『戦争論1』を紹介します。
戦争と平和は対義語か?
戦争の反対はなんでしょうか。平和じゃありません。
戦争という手段の反対は、話し合いという手段です。
では、平和の反対はなんでしょうか。それは戦闘じゃありません。
平和という状態の反対は、無秩序という状態です。 (本書第3章より)
うっかりすると戦争の対義語として平和をあげてしまう人もいるかもしれません。
しかし、言葉上ではそうではありません。
ボクたちはふと、戦争と平和をごちゃまぜに考えがちです。
戦争反対、平和を守れ、と。
確かに、今の日本は比較的平和だと言えるでしょう。
他国との関係も良好ですし、戦闘状態な地域もありません。
しかし、だからと言って何も問題がないわけではありません。
未だに、北朝鮮に拉致された方々は帰ってきていません。
竹島は韓国に占領されたままです。同じく、北方領土、尖閣諸島もロシアに占領、中国が海域を航行し、海上保安官と緊張状態です。
あなたはどう考えますか?
今の日本は平和でしょうか?
少々、暴論なことは承知しています。
ただ、ボクは「保守」を主張している人に「当事者意識はあるのか」「命をかけて国を守れるのか」と。
「リベラル」を主張している人に「憲法で国が守れるのか、交戦権も否定しているのに」「どうやってこの国を守るのか」と。
大事なことは?
大事なことは
「自分で考えること」です。
この情報がありふれている社会では、自分の主張に合わないものを切り捨てることが容易になっています。
なぜなら、見なければ良いのですから。
でも、それで良いのでしょうか?
靖国神社参拝すればそれで良いのですか?保守の皆さん。靖国神社は英霊を「顕彰」する場であって「不戦の誓い」をする場所ではありませんよ。なぜなら、それは英霊を冒涜することですから。
アメリカの空襲、原爆投下も日本が戦争をしたから起きたことですか?リベラルの皆さん。アメリカの空襲も原爆も立派な国際法違反です。また、東京裁判に関しては事後法という、法体系を覆すようなことが起きました。どう考えますか?
これに答えられるでしょうか。
本当の保守とは?
実は、ボクも答えを模索している途中です。
ボクが愛しているのはどんな「日本」なのかということを。
国家システムとしての「日本」?、ふるさと、郷土愛的な「日本」?、それとも神話における「日本」?
愛国心とは何でしょう。「公」と「個」はどうあるべきでしょう。
ボクたちにできること
それは考えることです。
知は力なり。実際に知るところから始めましょう。
まだまだ知らないことだらけ。
この国のために何ができるか、自分の人生を通して何を成すか。
この文芸蒼国は活字物を取り上げます。
今回のような政治もそうですし、小説、詩、絵本。幅広いジャンルを取り上げます。
それは、ボクたちの中に本が生活を豊かにしてくれるという実感があるからです。
知らないよりは知っていた方が良い。
それこそがボクたちが考える文芸蒼国の目的です。
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