【好きなものに溢れて】日々の100 松浦弥太郎
コダワリの生活
人は皆、自分のアイテムにこだわって生きているんじゃないか。例えば、愛用の万年筆があるだとか、何十年も同じタイプの眼鏡をかけるとか。みんな、少なからず一つは、そういうアイテムを持っていることだろう。
トラベラーズノート
ボクの愛用品はミドリ社のトラベラーズノートだ。パスポートサイズの小さな革張りのノートで、このノートの面白いところは開くと真ん中にゴムがかけられているということ。
そこに同じサイズのノートをそこに挟むことができる。
自分だけのカスタマイズができるのだ。
トラベラーズノート用のノートはマンスリー手帳用、ウィークリー手帳用、無地、方眼紙など、数多くの種類がある。 人によってそれを手帳として使うことも、クラフト用紙のノートを挟み、スクラップブックとして使うこともできる。使う人の好みによって変化するノート、それがトラベラーズノートだ。
ノートとの出会い
このノートと出会ったのは大学1年の頃だった。カフェのアルバイトの先輩が使っていた。その先輩は2つ年上だったから当時大学3年生。その先輩のはびっしりと予定が書き込まれていて、さすがだなと思った。
いつしか、その先輩に人として憧れを抱き、無意識に真似をしている自分がいた。タートルネックも買ったし、イーストパックのリュックも買った。さすがにパソコンは真似しなかったが、同じような服装をしていた。ボクにとっての本当の憧れの先輩だった。
その影響でボクも同じノートを使うようになった。今もこのノートは現役だ。と言っても、スケジュールはGoogleカレンダーに統一している。このノートを紐解くと、いつも先輩を思い出す。
コダワルこと…
この本にはそんな、作者の思い出が詰まったアイテムが100個登場する。手に取るとその当時の思い出が蘇ってくる。そんなアイテムに囲まれるということは本当の意味で、幸せなのかも、しれない。
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